地獄絵図
昨日のことだが、サークルの1回生だけで集まり、お互い親睦を深めようという「1回生飲み」があった。
初対面の人も多い中、僕はコミュ障なりに頑張って話した。ぼっちの人ができないよう気遣い、みんなに話を振った。
正直に言うと、少しイキっていた。
俺がこの場を回しているのだという錯覚。
サラダの取り分けもしちゃう。
あの時の僕は完全にソラフクヤマだった。
と、ここで隣の部屋に団体が来た。
金髪。
テニスラケット。
僕は瞬時に察知した。
これは
ウェイサー
だ。
やはり僕の嫌な予感は的中した。
入室10分も経たないうちに怒涛のコールが始まる。
僕は、何やかんや言って結局はウェイサーなんてものは存在しないと思っていた。
単なるTwitter上の、あるいは大学内でのネタだと思っていた。
想像上の生き物、ユニコーンのようなものだと思っていた。
それが、実在したのだ。
僕は井の中の蛙だった。
あたかも陽キャであるかのように振る舞い、傲慢になっていた。そこに本物のパーリーピーポーの登場である。
気持ちよくモノマネしてたらご本人に登場された芸人のような居心地の悪さ。死にたくなった。
パーリーピーポーの巨大な角に貫かれてグロッキー状態に陥った僕は、頭を冷やそうとトイレへと向かった。
ドアを開ける。
冷えたのは背筋だった。
男達3、4人がうなだれ、青ざめた顔でリバースしている。困惑を隠せない。
オロオロする僕とゲロゲロするテニサー員。
井の中の蛙と嘔吐中の蛙。
完全に地獄絵図だった。
耳をすませば、テニサーのコールが聞こえてくる。
『リンダリンダ〜(オイオイオイオイ)
リンダリンダリン〜ダ〜
リンダリンダ〜(オイオイオイオイ)
リンダリンダリン〜ダ〜
〈以下繰り返し〉』
ただのリンチリンチである。
ブルーハーツの曲に追随できなかった酒弱はブルーフェイスで表舞台から消えていく。
『酒は飲んでも飲まれるな』とはよく言ったもので、自分のキャパを理解し、その上で他人に迷惑をかけないよう心がけた飲酒が必要である。成人しても(しててくれよな)それが出来ない大学生なんてめちゃくちゃダサいなと実感した日であった。
全然関係ないけど、ブログのオチめちゃくちゃ難しくない?
四角にされてアイデンティティを失ったマルマインでも貼っておきます。
では