コアラのマーチに畏怖する
京都市左京区にある、出町柳駅から少し歩いたアパートの一室に、レポートが全く進んでいない男がいる。3時間で2文字という驚異的な進捗を記録した男がいる。
何を隠そう、この僕である。
「頭上に投げたお菓子を5回連続で口キャッチできるまでレポートを始めない」という謎の使命を自らに与えてしまったが最後、頭上から落下してくるお菓子を口からこぼしては、1人ではしゃぐ可哀想な人間と化した。3ヶ月後、僕は21歳になる。
とはいうものの、謎のプライドが邪魔して途中棄権もしたくはない。成功の兆しすらないまま、ただただ時間だけが過ぎた。
しかし次の瞬間、僕は突然使命を投げ出したと思うと、ワードを立ち上げ、血相を変えてキーボードを叩き始めた。心の奥底で僅かに芽生えた恐怖心が、指数関数的に増長し、肉体までも喰い尽くそうとしたからだ。化物を撃退せんとキーを叩く。タタタタタタタタ。静まり返った室内に乾いた音が響き渡る。それはまるでマシンガンのように。
何を恐れているか。
それは
「コアラのマーチ」だ。
ただただ頭上で放物線を描いていた、コアラのマーチは、実は現代の人間を、制度を、社会を、嘲笑していたのだ。あんな微笑ましいお菓子が?と言いたい気持ちも分かる。しかし忘れてはいないだろう。一見優しそうな人間に限って、裏では想像もできないような一面を持ち合わせているのだ。僕も、高校受験でお世話になった塾講師にTwitterを監視されているのを知った時は、思わず顔が青ざめた。そして同時に、持っていたスティックをドラムに叩きつけた。この失望を、怒りを、何かにぶつけたい。そう感じた僕は、気がつくとブルーマンになっていた。そして今年5〜6月、僕はここ日本でワールドツアーを行う。
そういうわけで、コアラのマーチにも同じく裏の顔が存在するのだ。
……話はたべっ子どうぶつに遡る。
たべっ子どうぶつには、実は、その歴史の中でメンバーから外された動物が1種、たった1種だけ存在する。
もうお分かりだろう。
そう
コアラだ。
ユートピアの動物たちでさえも恐れ戦き、追放した動物、それがコアラである。
僕は、ぼんやりと
ただぼんやりとパッケージを眺めていた。
無表情で生気のないコアラは、どこか気味が悪い。
衝撃が走った。
コアラは、
この気持ちの悪いコアラは
日本人なのではないか
日本語方言・オタク・勤労者
日本人の特徴・イメージそのものではないか。
そして、パッケージに描かれる5匹のコアラは基本無表情で、群れている。
これは日本人に対する、一種の皮肉なのか
そうか
コアラが、
誰がどう見ても灰色のコアラが
黄色で描かれているのも
日本人が、黄色人種だからなのか
説明しろ
説明しろ、ロッテ
焦燥感に駆られた私は、公式ホームページに飛んだ。
なんということだ
このカラーリング
背景色の白と、ロッテのカラー、赤。
そういうことか
そういうことなのか
…だとしたら何だ
日本が何だと言うのだ
私は戦慄に襲われた。なんとか恐怖から逃れようと、パッケージを破り捨て、中身を取り出す。
再び衝撃が走った。
なんということだ
コアラの「黄色」が意味するのは
単に「黄色人種」だけではなかったのか
忘れていた
形状を
コアラのマーチの形状を
なんだ
まだ分からないのか
思い出せ
コアラのマーチの色形を
パッケージに描かれたコアラの数を
ロッテのロゴカラーを
黄色の星印
5
赤
そう
……いや、まだだ。
まだ終わらない。
思い出せ
ロッテの「赤」と、コアラの「黄」、オタクコアラを
そう
……最後に、コアラの主食である、ユーカリの花言葉は何だろうか?
「再生」
そうだ。
つまり、「コアラのマーチ」には、日本に「中国」や「ソ連」のような国家を、1つの社会主義国を、再興させようというイデオロギーが含まれていたのだ。
「コアラのマーチ」は、コアラ=日本に文字通り中国やソ連を重ねた、ロッテの陰謀であり、隠された通知書であったのだ。
……これ以上深入りすると、わが身にも危険が及んでしまう。最後にコアラからの声明文を掲載して、今回は終わることにする。
たべっ子どうぶつに畏怖する
大学図書館の地下1階、第1閲覧室で勉強道具を開げながらも、携帯をここ数時間ずっと触っている男がいる。わざわざ土曜に図書館へ来るという意識の高さを持ちながら一切勉強せず、1人でニヤニヤするという気色悪い時間の過ごし方で青春の貴重な2時間をドブに捨てた男がいる。
何を隠そう、この僕である。
「野菜生活を毎日飲んだら『野菜生活生活』になるんじゃね?」とか考えながらニヤニヤしていた。本当に気持ちが悪い。
しかし、僕は突然ニヤニヤを止めたかと思うと、メモ帳を開き、物凄い形相でフリック入力を始めた。心の中で僅かに芽生えた畏怖の念が、刹那のうちに急速成長し、5分を待たずして僕の脳内を支配したからだ。恐怖心を克服しようと一心不乱にキーボードを十字に切る。それはまるで神父の祈りのように。
何を恐れているか
それは
「たべっ子どうぶつ」だ。
ニヤニヤしながら食べていた、たべっ子どうぶつは、実は、社会を、文化を、そして人間を嘲笑していた。あんな微笑ましいお菓子が?と言いたい気持ちは分かる。しかし、一見優しそうな人間に限ってえげつない裏の顔がある。世の中とはそういうものなのだ。僕もバイト先の優しいオーナーがアウトレイジの現役住人だと知った時は膝から崩れ落ちた。そしてその衝撃で両膝の皿が8等分に割れた。だからみんなピザを切り分ける時は僕の膝の上で切ればキレイに8等分できるよ。
そういうわけで、たべっ子どうぶつにも裏の顔が存在するのだ。
僕は、ぼんやりと
ただぼんやりと、パッケージを見つめていた。
色とりどりの動物が、仲良く笑顔で並んでいる。
衝撃が走った。
どういうことだ
彼らの世界には
「弱肉強食」という概念は無いのか
社会的弱者と強者が共存し、手を取り合っている。なんという安寧なんだ。弱肉強食という、抗い難い、自然の摂理までもを乗り越えながら、お互いを尊重し、多様な価値観を認め合っている。ここに描かれているのは、そんな寛大な「心」を持った動物たちの生き様なのだ。
それに比べて人間はどうだ。富・権力・名声・地位・性。あらゆる欲望に打ち勝つことができる人間など恐らく誰1人としていないだろう。
欲望に惑わされず、そして価値観に順序をつけず、お互いを認め合う。これは、歴史の中で絶えず戦争や紛争を繰り返してきた人類に対する、彼らなりの皮肉なのだろうか。
皮肉
ビスケットの動物が46種類なのも
皮肉なのか
46
それはヒトの染色体数
奴らは、動物たちは
限りなく人類に近づこうとしているのか
違う
奴らは自分たちが格下だとは思っていない
配合されている栄養素を見てほしい。
骨を作るカルシウム、そして脳を活性化するDHA。
人類は骨無しであると、人類の頭脳はまだまだ未熟であると、そういうことなのか
そしてその表示をキリンに担わせるとは
動物たちは低俗な人類を「見下し」ており、人間知能が追いつくのを「首を長くして待っている」とでも言うのか
てか何なんだ
こいつ
こいつの形のビスケット無いじゃないか
人類を煽るためだけにパッケージに登場しているというのか
なんと
なんという屈辱
本当に人類を馬鹿にしている
これは
このお菓子はいったい何なんだ
あらゆるものが怖くなってきた
……ギンビスは
ギンビスという会社はどうなんだ
そこにも意味はあるのか
指の震えが止まらないまま検索すると、ギンビスの企業理念なるものがヒットした。
“ギンビスは、常に最高の真心をこめて、世界中の人々に美味しいお菓子をお届けするために「3つのI (国際性-International 独創性-Independent 教育性-Instructive-)」という企業理念を掲げています。”
なんという
なんということだ
3つのI
I + I + I = III
まだ分からないのか
思い出せ
私は、たべっ子どうぶつに描かれる動物は全46種類である、と言った
そして46とはすなわちヒトの染色体数であると、そう言った
話はそこで終わっていない。
ヒトの染色体は “23対” 46本である。
23 23
ここで問おう
アルファベットの23番目は何だろうか
そう
W
46種類 3つのI
すなわち、
23 23 I I I
WWIII
これは
ただのお菓子、
ただの動物ビスケットではない。
動物達が、人間を排除した世界を、真に平和なユートピアを、「第三次世界大戦」によって作ろうとしている。たべっ子どうぶつは、その陰謀を示唆する告示書であり、動物たちの宣戦布告だったのだ。
人間の子孫を絶やそうとする動物達、そう
「たべっ『子』どうぶつ」として…
ウチのサークル
僕が属するサークルはそう、""広告研究会""だ。
これを聞いた友達の反応は、2種類に分かれる。
一種類は「え?」、もう一種類は「は?」だ。
分からないのも無理はない。確かに「広告研究会」の字面を見てると、名前だけの飲みサー感がすごい。まぁそこは各自公式ホームページ(http://dkouken.net/)を見てくれ。略して「広研」、素敵なサークルだ。
話を戻す。
実は、ウチのサークルの1回生は、男女交流がマジでない。グループは男女それぞれで数個存在しており、同性でのグループ間交流はあるものの、男女の間にはとてつもなく高くて強固な、それはそれは高くて強固な壁が立ちはだかっている。超大型巨人でも傷一つつけることは出来ないだろう。あるいは、お弁当の中仕切りだ。俺たち白米は、キラキラした惣菜たちと目を合わせることすら許されないのか。
それに比べて他サークルはどうだ。夏休み中、男女仲良く「ボウリング来た卍」「スポッチャ来た卍」「カラオケ来た卍」という具合だ。完全にラウンドワンのカモと化している。玉を転がしているつもりだろうが、実はラウンドワンの掌の上で転がされているだけなのに。
と、強がってみるものの、正直羨ましい。かなりの妬ましさがある。
まぁそうは言うが、明後日から授業が始まってしまう。今年の夏休みは諦めるか。先輩達も秋以降から男女仲良くなったって言ってたし……と、思ったところ、である。と、こ、ろ、である。
同サークルの男子3人が、女子3人とユニバに行っているストーリーを上げていたのだ。
マジか
正直、俺はそう思った。敗北感に打ちひしがれた。
こうも簡単に水面下で計画を練られ、こうも簡単に抜けがけされたのだ。さすが日本男子、ninjaの血が流れているだけある。
一方で、俺の中のメロスが激怒した。必ず、かの邪智暴虐の友を除かなければならぬ。俺の中のルロイ修道士は両手の人差し指をせわしく交差させて打ちつけているし、俺の中のエーミールも「そうか、そうか、つまりきみはそんなやつなんだな。」と軽蔑の眼差しを向けている。俺の中の懐かし教科書オールスターズもさすがにご立腹である。
しかし、こうも思った。
よくやった、と。
1.7メートルにも満たない巨人3人が、あの鉄壁を、そびえ立つあの鉄壁を、ぶち壊したのだ。
野蛮人しかいなかったこの氷河期から、一面白米のこの銀世界から、俺たちを解放したのだ。
これは1人の人間にとっては小さな1歩だが、広研男子にとっては偉大な飛躍である。
誰もいない部屋で、1人で、アームストロング船長みたいなセリフを高らかに宣言し、僕は安心して眠りについた。
ちなみに、僕には交流の予定は一切無い。
第三反抗期
絶望のテスト前週間、皆さんいかがお過ごしだろうか。
さすがに僕もそろそろ勉強しないと、と思いマクドに来たが、こうしてブログが更新されているということは、そう、お察しの通りである。
そもそも、パソコンを持ち込んでいる時点でブログを書く気に満ち満ちている。完全に故意犯。こうなるのが分かっていた上での犯行です。ブログ書きに来ました。ごめんなさい。
実は奇遇にも、「犯行」と同音異義の「反抗」が今回のブログのテーマである。
大学で社会学を学ぶ身として、反抗期の実態について様々な観点から考察していきたいけどそんなことより話の運び方めっちゃオシャレやん。ブログ界のユナイテッドアローズ。#お洒落さんと繋がりたい #美男美女と繋がりたい #らぶりつで気になった人お迎え #1mmでもいいなと思った人RT
暑さで思考回路がショートしてしまったので、話を元に戻す。
皆さんは中高生の頃に反抗期というものを経験したことがあるだろうか?
最近の調査では「反抗期を経験していない」という学生は全体のおよそ4割にのぼるそうだ。
反抗期は無意味で迷惑なものだと思われがちである。
しかし実際は、反抗期という時期は、人格形成に大きく関与する非常に重要な時期であり、反抗期を経験しなかった諸君は人生の4割を損していると言っても過言ではない。
「え~人生の4割損してるよ(笑) かわいそう~」
これは、「セロリが苦手だ」と言った僕がかつて女子から浴びせられた言葉だ。
あの屈辱は何年経っても忘れられない。セロリが食べられないだけで人生の4割を全否定されたのである。
じゃがいもや玉ねぎ、アスパラガスなどのスター野菜ならまだしも、セロリである。
検索候補の1番上を山崎まさよしに奪われている、あのセロリである。こいつアイデンティティ大丈夫か。
俺よりセロリの方がよっぽど可哀想だし、さらに言えばそのセロリが人生の4割を占めてるお前が1番可哀想やぞ。
話は戻るが、一般的に言われているように人間には二段階の反抗期がある。
第一反抗期は幼児期に訪れる。これは、親の指示に反抗したり強情を張ったりする時期のことで、いわゆる「イヤイヤ期」である。
一方、第二反抗期は青年期の初めないしそれに先立った時期に訪れる。これは、自我感情が意識された結果、ふさぎ込んだり逆らって乱暴したりすることがある時期である。
第一反抗期も第二反抗期も経験し、僕はハタチになった。そして現在、僕は第三反抗期の真っ只中である。
第三反抗期とは、あらゆる風潮に対して反抗したくなる時期のことだ。多分。
例えば、『出てきた料理を食前に撮影する』という現代の文化がある。僕はあれがマジで嫌いだ。その写真本当に一年後見直すのか?あ?
僕はこれに反抗して、食事後の写真をただひたすら撮り続けていた時期がある。皮肉にも『インスタ映え』と命名されたフォルダの中には百枚あまりもの食後写真が並んでいた。
また、『インスタ映え』を銘打ったスイーツ店に単独で乗り込んで、周りがケータイでパシャパシャと撮影会を開催している中、1人で黙々とパンケーキを食べたこともある。
今になって考えてみると完全にサイコパスの行動だが、この当時は浪人真っただ中であり、精神的に不安定だったのかもしれない。
しかし、安心してほしい。現在の僕は、料理の写真こそ撮らないものの、こういった過激派デモは一切行っていない。
もし万が一、僕が今後SNSに食後写真をアップすることがあれば、恐らくもう僕は人間ではなくなっている。皆を巻き込んでしまう前に殺してほしい。
あと、僕はチヤホヤされる美男美女があまり好きではない。
肩で風を切って歩く美男美女に言いたい。塩基配列ちょっと違うだけでイキるなよ。
美男美女は自撮りをSNSにアップしても許されるのに、ブスブサイクがちょっと自撮りしたらネットで袋叩きにされるという風潮もマジで嫌い。どっちも気持ち悪いからな。
現代社会においては性差別、人種差別など多様な差別の撤廃が強く主張されているが、僕は容貌差別も撤廃すべき差別の一つだと思う。
生まれつきの性、生まれつきの人種、生まれつきの容貌。
性も人種も容貌も自己に決定権はなく、自己の力だけではどうにもならない。
男同士で話していると、同じ共同体内の女子についての話題は当然出てくるが、どの共同体でも、いわゆる「可愛い」女子が話題の9割を占める。
僕はこれが本当に苦手だ。
そもそも、どれほど加齢に反抗しようが、齢を重ねるにつれ人の美貌は朽ちていくものだ。
僕はそんな一時的なものに縋るよりも、老いてなお色褪せることのない内面にその人の魅力を見出したい。
来世は何に生まれるか分からないけど、何に生まれてもいい。容貌なんてどうでもいい。きっと生まれ変わってもこの考え方は変わらないと思う。
あ、やっぱセロリ以外に生まれたいです。
それでは有意義なテスト週間をお過ごしください。
テスト余裕すぎる
レポートがやばい。試験がやばい。
周りの同級生がもがき、苦しんでいる。
醜い。圧倒的に醜い。
日頃から勉強しなかったツケが回ってきたのだろう。ただの自業自得だ。全くコイツらは大学に何をしに来ているのだろうか。
そんな愚かな同級生と対極をなすのはそう、俺である。焦りの感情など微塵もない。
というのも、日頃から真剣に受講してその骨子を理解し、復習によって知識を会得していたため、レポートも8割方完成したからだ
…という訳ではない。
僕にもツケは回ってきている。しかし、焦らない。
さっき対極と言ったが、彼らと違って勉強しているという意味ではない。彼らと違って焦らないという意味で対極にいるのだ。
三日前から勉強を始め、徹夜を重ねてテストに臨む。これが僕のスタンダードだ。しかも中1から。だから焦らない。場数が違うのである。
それゆえの、この風格。
レポート課題してるつもりが、部屋片付けちゃってた?
甘い。
俺ぐらいのレベルになると、レポート課題してるつもりが、部屋を片付け、BLEACH 1〜74巻を読破し、ブログを書き始めちゃってたのだ。
次元が違う。
テスト勉強してるつもりが、ネットサーフィンしちゃってた?
俺ぐらいのレベルになると、テスト勉強始めるつもりが、ネットサーフィンに始まりネットサーフィンに終わっちゃっていたのだ。始めてすらない。
ただ、僕からすればネットサーフィンそのものはガキの遊びであるように感じる。
大学生から見た「花いちもんめ」みたいな。前後運動しながら相手チームの人間をジャンケンで奪うという謎の遊び。明らかな時間の無駄。俺あの遊びやりながら虚無を感じてたからね。小1で。虚無。あ、相手チームから全然指名されなかったトラウマ思い出してきたからちょっとこの話やめよう。
話を戻すと、僕レベルのエキスパートはネットサーフィンは二の次で広告に価値を見出すようになる。
普通は煩わしいと感じるアプリ広告で遊ぶ。
ファイナルファンタジーとかもう無双だからね。
もうこの広告で遊ぶためだけにサイト出たり入ったりするからね。
こんな感じでもテストは何とかなると思ってる。末期の幻想。
そう、ファイナルファンタジーだけにね。
地獄絵図
昨日のことだが、サークルの1回生だけで集まり、お互い親睦を深めようという「1回生飲み」があった。
初対面の人も多い中、僕はコミュ障なりに頑張って話した。ぼっちの人ができないよう気遣い、みんなに話を振った。
正直に言うと、少しイキっていた。
俺がこの場を回しているのだという錯覚。
サラダの取り分けもしちゃう。
あの時の僕は完全にソラフクヤマだった。
と、ここで隣の部屋に団体が来た。
金髪。
テニスラケット。
僕は瞬時に察知した。
これは
ウェイサー
だ。
やはり僕の嫌な予感は的中した。
入室10分も経たないうちに怒涛のコールが始まる。
僕は、何やかんや言って結局はウェイサーなんてものは存在しないと思っていた。
単なるTwitter上の、あるいは大学内でのネタだと思っていた。
想像上の生き物、ユニコーンのようなものだと思っていた。
それが、実在したのだ。
僕は井の中の蛙だった。
あたかも陽キャであるかのように振る舞い、傲慢になっていた。そこに本物のパーリーピーポーの登場である。
気持ちよくモノマネしてたらご本人に登場された芸人のような居心地の悪さ。死にたくなった。
パーリーピーポーの巨大な角に貫かれてグロッキー状態に陥った僕は、頭を冷やそうとトイレへと向かった。
ドアを開ける。
冷えたのは背筋だった。
男達3、4人がうなだれ、青ざめた顔でリバースしている。困惑を隠せない。
オロオロする僕とゲロゲロするテニサー員。
井の中の蛙と嘔吐中の蛙。
完全に地獄絵図だった。
耳をすませば、テニサーのコールが聞こえてくる。
『リンダリンダ〜(オイオイオイオイ)
リンダリンダリン〜ダ〜
リンダリンダ〜(オイオイオイオイ)
リンダリンダリン〜ダ〜
〈以下繰り返し〉』
ただのリンチリンチである。
ブルーハーツの曲に追随できなかった酒弱はブルーフェイスで表舞台から消えていく。
『酒は飲んでも飲まれるな』とはよく言ったもので、自分のキャパを理解し、その上で他人に迷惑をかけないよう心がけた飲酒が必要である。成人しても(しててくれよな)それが出来ない大学生なんてめちゃくちゃダサいなと実感した日であった。
全然関係ないけど、ブログのオチめちゃくちゃ難しくない?
四角にされてアイデンティティを失ったマルマインでも貼っておきます。
では
NEWS
最近 世間で話題になっている、NEWS。
山口メンバーも含め、ジャニーズ 春の不祥事祭りですよね。
シールを一定数集めたら一緒に飲酒できたりするのでしょうか。
メンバーの不祥事によりNEWSでぼっちになってしまった増田くん。
何もしてないのに元からぼっちの僕も同情の念を寄せています。
そのNEWSはこの記事に全然関係なく、
私的なニュースとしての話なのですが、
この度ブログを始めることになりました。
誰が興味あるねん!需要無いわ!というご指摘ありがとうございます。
あなたの心の声、しっかり聞こえました。
聞こえなかったことにしておきます。
ところで需要といえば、
この需要曲線と供給曲線の語呂合わせ、いいですよね。
高校生時代に偶然見つけたサイトからの引用です。
何回見ても意味不明すぎる。
こじつけもここまでくると清々しさを感じますね。
話を戻しまして、この度ブログを始めることについて 特にこれといった理由はないのですが、強いて言えば
文章を書くことが好きだから、です。
自分の作った文章を「面白かった」と褒められることほど、嬉しいことはないなと思います。
ツイッターやインスタも含め、文章がアイデンティティの一部になっているなぁ、と。
インスタのアンケートで、「もし僕がブログを作ったら」という質問に対して回答者の95%の人が「見る」と言ってくれたことがすごく嬉しく、今回のブログ開設に踏み切りました。
自己満足といえば自己満足なんですけどね。
…とまぁ自分語りを始めてしまったこの時点で既に
「絶対これ後々黒歴史になるやろ感」
がすごいのですが、
小学校・中学校の卒業文集でそれぞれ
オリンピック金メダル、ノーベル賞科学者になると明言してしまった俺に怖いものはもはや何もない。
てか学習しろよ俺。
話がチャンカパーナになってしまったので元に戻すと、
僕はこのブログを気まぐれながら更新していく予定です。
聞く価値のない講義の間にでも、見る価値のないこのブログをぜひご覧ください。
コメントも開放しておりますので、お褒めの言葉、お叱りの言葉、殺人予告など気楽に書いてくださいね。
では
語呂合わせのURL貼っときます。こんなに狂った語呂合わせなのに本文中で一切触れられないというのがまた最高にスタイリッシュ